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雨庭 まちづくりグリーンインフラ

ひと・街・暮らし

こんにちは、R-LABELです。

梅雨入りでお日様を見る日がめっきり少なくなりましたね。
気分も沈みがちですが、植物には恵みの雨。人間にとっても水源に雨が降らなければ水不足のピンチ、と思えば雨はありがたい。
しかしながら最近、台風やゲリラ豪雨など短時間で激しく降る雨が増えているのは心配です。

たまたま見たNHKの朝の番組で<雨庭>というグリーンインフラを紹介していました。都市型水害を防ぐための雨水をためる緑地=雨庭という施設の整備が広がっている、という内容で、人工的に自然の仕組みを取り入れるという発想は斬新というよりシンプルな?しかも緑地が増えるのは街の環境にもいいですよね。

都市型水害とは
アスファルトで覆われた都市部で局地的な大雨が降った際、地面に雨が染み込まず、下水処理能力を超えてあふれ出すことで起こる浸水被害を指します。

以前なら土に染み込んでいた雨水まで一気に下水道へ流れ込み、ピーク流量が大きくなるため、行き場を失った水がマンホールから噴き出したり、アンダーパスに流れ込んで冠水したり、高層マンションの地下電気設備を水没させるといった、都市化による<内水氾濫>が要因となっています。

都市の下水処理設備は多くが数十年前の降雨データをもとに計画・設計されているので、気候変動によりとんでもない豪雨に見舞われる今の状況はまさに想定外といえます。
とはいえ下水道設備を大きくやり替えるとなると膨大なコストと時間がかかる訳で、そこで注目されているのが「雨をすぐ流す」のではなく、「その場でため、しみ込ませる」という考え方。
雨庭はその代表的なグリーンインフラであり、下水道への負荷を軽減するとともに、都市型水害の抑制やヒートアイランド対策、生物多様性の向上にもなると期待されています。

NHKで紹介されていた『シモキタ雨庭広場』は世田谷区がグリーンインフラの普及・水害対策の一環として整備を行った先端事例で、すり鉢状になっている地形をいかし、周囲に降った雨水を集めて地下に貯留・浸透させるよう窪地状の植栽地が雨庭(あめにわ・レインガーデン)として作られています。

一般的な緑地が自然に雨水を浸透させるのに対し、雨庭は雨水管理を目的として、その機能を計画的に発揮するよう次の要素が含まれています。

1.雨水を集める(屋根や舗装面から導水する)
2.一時的に貯留する(窪地形状)
3.浸透させる(改良土壌・砕石層など)
4.植栽・土壌で浄化する
5.大雨時は安全に排水する(オーバーフロー)

また池とも違い、貯めすぎると植物の根腐れや蚊の発生の原因となるため、雨が止まってから24~48時間程度で水がなくなるように設計されているそうです。
雨水を分散させるという考え方はシンプルでも、環境にも持続性にも配慮されているんですね。

グリーンインフラ施設は雨庭のほかにも、バイオスウェル(緑溝)、緑化舗装(雨水貯留浸透機能を有する)などがあり、雨水の流れや敷地条件に応じて整備されています。
また商業施設などでも取り入れられていて、東京都の[あまみずインフラコンセプトブック]によると、2023年開業の麻布台ヒルズでは建物の階段状のテラスを緑化し溢れた雨水は下の階へ流して最終的には雨庭で地盤に浸透させるという立体的な緑化がされていて、暑熱緩和にも役立っているとのこと。
再開発で生まれ変わる街と建物がグリーンインフラでどんどん緑豊かになっていくのを想像すると、何だかわくわくしますね。

梅雨明けが待ち遠しいけれど、酷暑もキツい。
地球温暖化に歯止めがかかることを切に願います!

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